コレステロール値を2ヶ月弱で正常値にした話
1. コレステロール値が異常値だった
「30歳でこの値は相当まずいよ」
と、お医者さんに言われたのは3月初旬のある日。健康診断を家の近くの内科で受けて、その結果をもらいに来た時に言われました。
「脂質異常症です。すぐ治療しましょう。」と。
健康診断は毎年、勤めている会社で受けていたけれど、現在育休中で会社では受けられなかったので、「一応受けておくか」くらいの軽い気持ちで自費で受けました。
実は働き始めてから毎回、すでに総コレステロール値とLDLコレステロールは正常値をわずかに超えていてアラートも出ていたのですが、「これくらいは別にいいだろう」と気にしていませんでした。
それが今年、素人からしてもマズさがわかるくらいの高い値となってしまいました。
1-1. どんな結果だったのか
検査結果の紙を見ると
と書いてありました。かなり高いです。ちなみに他項目では異常なし。
1-2. 脂質異常症とはどんな病気か?
素人の私がクドクド書くより、製薬会社などのサイトが詳しいです。
など。高脂血症とも呼ばれるようです。
簡単にまとめると、このまま放っておくと、動脈硬化を引き起こし、脳や心臓の血管を詰まらせて死んでしまうそうで、自覚症状は全くないので呑気に構えてもいられないらしいです。
「まだ若いからすぐではないかもしれないけどね、急にパーン!と死ぬよ」と言われて結構ショックを受けました。
1-3. それからどんどこしょ
お医者さんと相談して「薬を飲みましょう」ということになりかけたものの、当時自分は授乳中だったので、薬が服用できないことが判明しました。
なので、「まずは2ヶ月くらいで授乳をやめよう。その期間、食事と運動に気をつけて。卒乳できたらまた来て。」ということになりました。
2. 食事改善生活が始まった
というわけで、約2ヶ月で卒乳を頑張りつつ、食生活を見直すことにしました。
2-1. 何が良くて何がダメなのか
お医者さんからもらった脂質異常症に関するパンフレットや、インターネットで調べた情報によると
<コレステロールを上げる食品>
- チョコレート
- ケーキ
- カステラ
- ドーナツ
- アイスクリーム
- ポテトチップス
- 肉の脂身
- 乳製品(バターやチーズ)
- インスタントラーメン
<コレステロールが多い食品>
- 卵
- マヨネーズ
- 鶏肉
- レバー
- イカ
- タコ
- エビ
- イクラやタラコなどの魚卵
との事です。見事においしいものばかりですね。
ただ、コレステロールは摂りすぎは体に良くないものの、体には必要なものではあるので、コレステロールを豊富に含む食品もバランス良く摂るのが大切だそうです。
一方、
<コレステロールを下げる食品>
- 青魚
- 豆、豆の加工品(豆腐や納豆など)
- 野菜、果物
- 海藻
- きのこ
- 植物脂(ヤシ脂とピーナッツ脂はNG)
と、見るからに健康的なラインナップです。まさに和食といった感じですね。
2-2. 今までどんな食生活だったのか
これは本当に恥ずかしい限りなのですが、食に関してはかなりの不摂生をしていました。
もともと結婚・出産前からジャンキーな食べ物が好きで、お菓子はもちろん、ラーメンやチーズ、肉など、コレステロール豊富な食品を好んで食べていました。
出産後は、子供の世話で自分のご飯を作ったり食べたりする余裕がなかなか取れず、さらに酷い食生活を送っていました。余裕ないと言いながらも、ストレスもあってか、ず〜〜っと片手には食べ物を掴んでいるような状態でした。。。
例えばある日の食生活は…
- 起床していきなりキットカットを2枚ほど食べる。
- パンを焼いてエシレバターをたっぷり塗って食べる。(これが朝食)
- 子供が午前中の昼寝をし始めたらまたキットカット食べる。
- 子供が起きたら買い物に出かける。昼ごはんは作る余裕がないので(キッチンに行くと後追いが激しく精神的にもきつかった)、スーパーの惣菜を買うが、大好きな揚げ物や中華料理などのコッテリとしたものをついつい選んでしまう。
- 帰ってきて子供に離乳食を食べさせる(あまり食べてくれない泣)。その後ヒルナンデスを見ながら自分の食事。ハイコレステロールなスーパー惣菜を食べる。
- 子供が午後の昼寝をし始めたら、おやつとして買ったカップ麺と雪印のさけるチーズを食べる。
- 夕飯は自分だけが食べるわけではなく、夫も食べるからちゃんと作らないと!という意識があるので、夕飯だけは料理をちゃんと作る。…しかし、やはり脂たっぷりのバラ肉を使ってしまったり、チーズを贅沢に使ってしまったり、かなりハイカロリー・ハイコレステロール。
- 子供を寝かしつけた後、夜食。キットカットを食べる。
…酷いですね。食生活レベルが一人暮らしの大学生のままです。キットカットは登場回数最多で、1日1袋を消費していました。
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ですが、私は検査結果報告を受けた日からガラッと食生活を変えることとなりました。
それまでは「どうせ死ぬんだから体調とか気にせず好きなもの食べたい!」というアホで自分勝手な考えの持ち主だったのですが、子供が生まれて守りたいものが増えた途端、「この子が若いうちに、残して死にたくない」という気持ちがすごく強くなっていました。
その中での脂質異常症宣告だったので、「子供のためにも正常値になってやる!」と、その日から本気を出しました。
2-3. 食生活をどう変えたか
という当たり前と言えば当たり前の三原則をしっかり守ることにしました。
具体的には例えば…
朝食と昼食はグラノーラ
子供の世話で朝食と昼食は作ったり食べたりに時間が割けないことには変わりがないので、手軽に食べられる身体にいいものを考えた結果、こうなりました。
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愛用しているのはケロッグの脂質50%オフのものです。
これに牛乳かヨーグルトを少しだけかけて、ぐちゃぐちゃと混ぜてから食べるようにしました。
グラノーラはいろいろなものを試しましたが、自分の味の好みと一番合っていて、なおかつ「脂質50%カット」という言葉に惹かれて、これをずっと買い続けています。
おやつはフルーツかミックスナッツ
今までダメダメな食生活を送っていたので急に食事量を減らすのはかなり難しいです。なので、今までキットカットやさけるチーズ、カップ麺、その他洋菓子を摂取していたところを、すべてフルーツかナッツに変えました。
しかし、私はズボラですし、子供から離れて長時間キッチンに立つことは(子供が大泣きするので)難しかったので、サッと食べられるものである必要がありました。
フルーツとはいえ、リンゴのように包丁で皮をむかないと食べられないものは不向きです。
そこで重宝したのはバナナと、皮ごと食べられる種無しブドウでした。このフルーツはほぼ毎日買っていました。
だんだんこの生活を続けていると胃袋が小さくなってくるのか、最近はそこまで補給しなくてもお腹が持つようにはなりましたが。
フルーツは糖分が高いので、高血糖の症状がある人は摂取を控えないといけないらしいのですが、お医者さんに「君の場合フルーツはOK」と言われていたので、キットカットの代わりに食べていました。
また、ナッツも脂質が高めなのはもちろん知っているのですが、時々甘くないものが食べたくなった時は素焼きミックスナッツを食べていました。脂質量を考慮して食べ過ぎない程度に…。
夕飯には毎日納豆
豆を毎日食べようと思い、手軽な納豆を毎日食べることにしました。
個人的な好みでひきわり納豆が好きなのと、「ひきわり納豆であれば子供の離乳食への利用も楽だな」と思い、毎日ひきわり納豆を買い込んでいます。
その他、豆の摂取の仕方として楽かつ美味しかったのは
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フジッコの「サラダがおいしくなる豆 水煮」です。これを買って、葉物の野菜と混ぜるだけで簡単にサラダができるので重宝しています。
また、豆つながりメニューとして、味噌汁も結構な頻度で作るようにしました。
味噌汁は塩分に気をつければ、健康的で便利な食べ物です。味噌という豆製品も入っていますし、野菜もたっぷり摂れますし、液体なのでお腹にも溜まります。
ほぼ毎日食べるものだからこそ、美味しいものを作りたくなってきて、茅乃舎の出汁を使ったり具材をストウブの鍋でグツグツ煮込んでみたりと、いろいろチャレンジするようにもなりました。
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その他にも改善した例はいくつかあって、肉料理を控えて、野菜や魚を中心としたメニューを作るよう意識していました。
外出した時は、今までついついケーキなどの甘いものを買ってしまうこともかつてはよくありましたが、代わりにスムージーをテイクアウトするように工夫したりもしました。
お花見に行った際は、周りの友人が唐揚げや肉たっぷりの焼きそばを食べている中、持参したキャロットラペや素焼きナッツを食べてしのいだりもしました。
もちろん肉を食べたくなる日もあります。そんなときはそもそも食べる量を減らして調整しました。
2-4. 栄養計算のアプリがあると便利
このように食品に気を使い始めると、「あれ、これはどれくらい食べてもいいのかな」と考える場面が増えてきます。そのような時に便利だったのが、栄養計算のアプリです。検索すると色々と出てきます。
明らかにコレステロールを含まない野菜などは気にしなくても良いのですが、肉が食べたくなった時に「鶏むね肉はどれくらい食べても良いのかな」と調べることができます。私は「コレステロールは1日200mgまで!」と決めて生活していました。
3. そして約2か月
脂質異常症が判明したその日から頑張って、ほぼ1か月半過ぎたあたりには卒乳できていました。(この詳細はまた機会があったら記事を書くとします。)
卒乳ができるや否や、すぐに病院へ行って再度血液検査を行うことにしました。
3-1. ドキドキの再検査結果は
血液検査を済ませ、「この結果を見て薬を処方するか決めましょう」ということになりました。
そして約1週間後、結果を取りに行ってみると
なんと!かなりギリギリではあるのですが、正常値の範囲内になっていました。
これにはお医者さんにも「食事改善頑張ったんだね」と言ってもらえました。社会人になって以降、コレステロール値でこんなに健康的な数字になったのは初めてです。
…つまりそれだけ酷い食生活を送っていたということなんですけどね。
久しぶりの達成感を味わいました。これからも食事に気をつけようというモチベーションにもなりました。
もちろん、正常値に戻ったので、薬の処方は必要なくなりました。
ただ、「おそらく普通の人よりもコレステロール値が高くなりやすい体質だと思うから、これからも毎年健康診断をしっかりと受けて、またコレステロール値が高くなるようだったらすぐに来てね」と言われました。
3-2. 嬉しい副産物
先述の通り、コレステロール値が正常値に戻ってかなり嬉しかったのですが、食事改善を始めて感じた、思わぬ嬉しい出来事もいくつかありました。
痩せた
摂取するカロリーやコレステロールが減ったので、当たり前かもしれませんが、痩せました。
おデブ生活をしていた頃は身長160cmで、52キロ代を保っていました。
出産して体重が徐々に減っていっていたのですが、52kgがどうしても超えられない壁となっていました。その状態も半ば諦めかけていました。「産後って痩せね〜ホジホジ」って感じで。
それが食生活を変えてから、体重49kgにまで下がりました。たった2か月弱で、です。こんな値は記憶の限り高校生以来です。
頭皮がさっぱり
今まで頭皮の臭いが気になるという悩みがありました。で、マッサージしてみたり、いいブラシを買ってみたり、色々なシャンプー試してみたり…と様々なことを試してきたことがあるのですが、どれも目立った効果はありませんでした。
しかし、どうも最近頭皮がさっぱりとしていて、臭いが気にならないな〜ということに気がつきました。
私の頭皮の臭さはコレステロールのせいだったんですね、きっと。
綺麗になったね、と言われるようになった
こんな言葉、今まで言われる経験がなかったので小っ恥ずかしいんですが、いざ言われると嬉しいものですね。会う人会う人に「綺麗になった」と言われるようになりました。
子持ちBBAになっても、褒められるのは嬉しいもんです。
で、そうなるとメイクやらファッションが楽しくなってきて、最近は自分にかける時間も増えてきました。毎日楽しいです。
料理が上手になった
ような気がします笑。
脂って美味しいんですよね。今までは脂っぽい食材を使っていたので、適当に作っていいても味がして美味しかったんですが、脂に頼らない料理をするとなると美味しくするには手間がかかります。
しかしやっぱり食べるからには美味しいものが食べたいので、手間をかける料理を作るようになりました。今は料理するのも楽しいです。
子供が離乳食を食べるようになった
卒乳を決意する前まで、私の子供(当時ほぼ1歳)は離乳食を全然食べてくれませんでした。母乳はよく飲んでくれたんですけどね。離乳食を食べてくれないことが私のストレスでもありました。
「この子こんなんじゃ卒乳するの相当先だわ〜」なんて思っていたのですが、私の病気のせいで強制的に卒乳することになり、その過程は大変ではあったのですが、なんとか卒乳させました。
すると、当たり前と言えば当たり前なのですが、母乳が与えられない分、離乳食をよく食べるようになりました。
食べてくれるようになると、作るのも食べさせるのも、あまりストレスにならなくなり、子供の食に関してはようやく道が見えてきたな〜と感じています。
4. まとめ
私が脂質異常症になった原因は、明らかに食事の質が悪すぎることでした。
脂っぽいもの大好きだった私にとっては、今の食事内容は考えられないものでした。ですが、いざやってみて結果が出ると、その方が嬉しくてこれからもこの食事続けていけそうです。
テレビでタレントが肉をかぶりついたり、モリモリのスイーツを食べていたりするのを見ると軽蔑するまでになりました笑。「それ体に良くないぞ」「あとで野菜も食べとけよ」、と。(何様)
脂質異常症になる原因は、おそらく人それぞれです。
かつての私のような食事をしていてもなんともない人もいれば、私よりももっとコレステロールを制限しないといけない人もいるのではないかと思います。
コッテリしたもの、美味しいスイーツをたくさん食べても身体がなんともない人というのは羨ましく思うことは思います。
が、私にとっては今回食事を見直して得たものの方が大きかったので、そんなチャンスになって良かったな〜と感じています。
2か月弱で正常値ギリギリにまで下げられたので、これからも食べ物には注意して、もっと余裕のある正常値にまでもっていけるよう頑張るつもりです。