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ハイスペ女子( )のよこしまな所感

元社畜・現育休中30歳OVER女子( )の日々の所感。

就職に有利な大学ランキングが決まったぞ!

大切なのはそれぞれの学生の中身である…ということは当たり前ではあるのですが、それでも「イメージの良い大学」ってありますよね。

本日の日経新聞の朝刊に興味深い記事がありました。(有料会員限定の記事です。)

www.nikkei.com

日本経済新聞社と就職・転職支援の日経HRは大学イメージ調査を実施した。上場企業の人事担当者を対象に、採用した学生から見た大学のイメージを聞いた。

なんと人事担当者が選ぶイメージのいい大学ランキングがまとめられています。就活生はついつい気になってしまうところかもしれません。

 

さてさて総合ランキングの上位3位を見てみましょう!!!

3位!

 

名古屋大学

 

2位!

 

東京大学

ここで母校が!

 

そして1位は!

 

長岡技術科学大学!!!

おおおおお…

 

…どうですか、ちょっと「えっ意外」って思いませんでしたか?私は思いました。

「なんで我が母校東大が一番じゃないんだ」みたいな学歴コンプを発動させたいわけではないんです。むしろ東大が2位という高評価を得ているのは意外でした。コミュニケーションが下手ですからね。

さて、1位だった長岡技術科学大学は去年のランキングでは13位だったそうです。一体何が大躍進の秘密なのか?気になりますよね。

記事で紹介されている通りの言葉を借りると

実務訓練が充実しているのが特徴で、大学院への進学が決まった学部4年生を10月から4~5カ月間、国内外の企業に派遣。現場で研究や開発のテーマにじっくり取り組ませる独自の人材育成策が注目された。

との事です。

私は院卒で就職した身なのですが、長岡技術科学大学のこの取り組みは素直に羨ましい!と思いました。

なぜ院生は就活で苦戦するのか

OG訪問を受けたことや、就活イベントで「先輩社員」として学生の質問を受ける経験をしたことが何度もあります。

そこで院生の学生からよく言われることが「なぜ院まで行って就職するのかって聞かれると返すのが難しいです。」という言葉です。私自身も就活生の時に同じことを考えていました。理系大学院の学生がいわゆる文系就職をするときにぶつかる壁です。

そして実際、面接で「なぜ院にまで行ったのにうちに?」の質問に答えられない限りは内定はありえません。「勉強していたこととは別に、興味があるんだからいいじゃん!」という単純な気持ちだけでは残念ながら通用しません。

私の個人的な見解ですが、院生が就活で苦戦するのは採用担当者が思うよりも具体性がないからではないかと思います。

 

院就活生は学部就活生と比べると少なくとも2年は長く学生をしてきたわけなので、どうしてもその分、採用担当者の期待値が上がります。

同じ歳の男性とデートするときより、年上の男性とデートする時の方が「美味しくてオシャレなレストランに連れて行ってもらえるんじゃないか」って期待するじゃないですか。(違?)

院就活生は、自分の研究内容は熱心に語れるのはもちろん当たり前として、その他に関して学部就活生と同レベルのことを考えているだけでは魅力が伝わりません。

採用担当者は社会人です。社会人は常日頃、物事を"論理的に""具体的に""現実的に"考えるクセがついていますので、論理的・具体的・現実的な話ができる学生がいると「おっ」と印象に残りますし、もっと話が聞いてみたいなと思います。そして院生に対しては無意識にそのハードルが上がってしまっているんです。

「なぜ院生がうちに?」というのは意地悪でもなんでもなく、学生生活が長い院生らしい志望動機に至るまでの論理的で具体的な話が純粋に聞きたいだけなのです。

院生生活を送っていると実際に論理的・具体的・現実的な考えができるようになります。ただそれはその学術界での話であって、社会人が考えるような「これって利益出るの?」「このお金どこから持ってくるの?」「納期どうするの?」といったようなビジネス界で通用する具体性や現実性は磨かれません。

 

その感覚を磨くのに一番適しているのが実際に職場体験をしてみることだと思います。論理的・具体的・現実的な世界を肌で感じると、ラボ内のそれとは全然違うことに気がつくと思います。

長岡技術科学大学の学生は実務訓練を通して培った、ビジネス界でも通用する論理的・具体的・現実的思考力があるから、採用担当者にとっての印象が良いのではないでしょうか。

 

長岡技術科学大学は単なる職業訓練大学なのか?

一時期「L型大学・G型大学」が話題になりましたよね。

president.jp

一部のトップ校を除いた大学は職業訓練校にしちゃえばいいじゃんという考えが一部で湧いて、ネットで大論争となりました。(ここではその議論については置いておくとします。)

では学生を企業に派遣する長岡技術科学大学職業訓練大学なのでしょうか?将来会社で働くつもりがなくアカデミックの道を行く予定の学生からしたら無駄なことなのでしょうか?

私はその答えはNOだと思います。

研究の価値は社会で応用されてこそ上がります。もちろんすぐに社会に役立つわけでない理学的な研究も世の中には必要ですが、学生は「どうしたら自分の研究している技術は社会で使ってもらえるのか」ということを把握しておくべきです。把握すれば自ずと何をすべきかの方向性も定まり、自分の研究により深みが出ます。

社会では何を望まれているのかを知るのにはやはり職場体験をしてみるのが一番手っ取り早いと思います。どういうものがユーザーに好まれるのか、必要なのかを知ることができます。単なる職業訓練ではなく、論理的・具体的・現実的な思考力を培うチャンスなのです。

大学院を修了した後に就職予定の人にとっては、会社で働く自分の姿がより明確になりますし、アカデミックコースに進む人にとっても、自分の研究と社会のニーズのギャップを認識しておくことは、活躍する研究者になるために必要なことです。

大学が力になってくれるのは羨ましい

東大にはバイトや就職活動を許さない教授がいるラボがありました。(私のラボは幸い違ったのですが。)

頭硬いジジイだな!!と思いますね。

より社会にインパクトのある研究をしたかったら、社会のこと、ビジネスのことも多少は知らなければ難しいと思います。研究者は社会で何が望まれているのか知っておいた方がいいです。

なので大学のバックアップのもと、社会やビジネスのことを肌で感じるチャンスが与えられている長岡技術科学大学の学生は非常に羨ましく思います。

長岡技術科学大学に在籍していない場合はどうすればいいのか

さて、学生のほとんどは長岡技術科学大学の学生ではないわけです。そのようなチャンスがない場合どうやってビジネス界で通用する具体性や現実性を磨けば良いでしょうか。ラボの教授から隠れて就活をしなければならない学生はどうしたら良いでしょうか。

一番手っ取り早いのは日経新聞を読むことだと思います。私は学生時代、研究の忙しさを理由に全く読んでいませんでしたが、後悔しています。

今や便利なニュースアプリやネットニュースもありますが、日経新聞は情報量も多く質が高いです。

下らないゴシップは載っていません。経済界でどんなことが起きているのか、どういうことがあると株価が上がるのか、あの会社とこの会社が合同でこんなことをやるのか…などなど経済や会社に関する情報がすぐに手に入ります。

私はタブレットを使って電子版を購読しています。

あとは積極的にOBOG訪問をするだとか、既に働いている友達と話をしてみるとか、工夫すれば大学院に身を置きながらも社会や経済と繋がる方法はあると思います。

…まあ私は学生時代それができていなかったので、偉そうに言えないんですけどね。反面教師だと思ってください。

採用担当者アンケート結果が気になる方は

調査の全貌はムック「価値ある大学2017年版」(日経HR)に掲載されているそうなので詳細が気になる方は雑誌をチェックですね。