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ハイスペ女子( )のよこしまな所感

元社畜・現育休中30歳OVER女子( )の日々の所感。

就活生「女性でも活躍できる職場ですか?」

昨日の記事を書くにあたって、久しぶりに就活のことを思い返しました。 

shimaneco21.hatenablog.com

その思い返しの中で、OG訪問や社員質問会などで学生から質問を受けている時によく口にされる言葉をもう一つ思い出しました。

女性でも活躍できる職場ですか?

「女性でも活躍できる職場ですか?」という女子就活生からの質問です。

その質問をされた時、昔の私(独身)は「男も女も関係なく同じチャンスがある。性別で差はない。」という趣旨のことを答えていました。今になって思いますが、当時の私の答えはおそらく相当的外れです。

女子就活生の質問の意図は「出産しても仕事続けられるんすか?」「子供いても仕事続けていけますか?」的なものだったんだと思います。"女性"というのは"出産・育児をする女性"のことだったのです。しかし当時の私は「女でも出世できますか」的なものだと受け取って回答していました。"女性"は文字通り"女性"のことだと思っていました。

今のご時世、大学でも性別で差別を受けることなんてほぼありません。(セクハラジジイ教授はたまにいるかもしれませんが。)受けられる授業も同じですし、成果物の評価も同じ基準でなされます。だから正直「仕事内容に男女差別ってあるんだろうか」なんて気にしてる女子就活生はいないと思うんですよね。

どうしても生物学的に男と女には違いがあって、出産や育児においては女にウエイトがかかりがちになります。子宮も乳が出るおっぱいも女が持っていますから。そして寿退社も昔ほど多くなく、元気な限り仕事を続けていきたいと考える女性は多いです。

だから女子就活生にとっては、近い将来すぐ起こるかもしれないライフイベントを乗り越えて、その後長く働ける会社なのか、ということを聞きたかったんだと思います。

ところが昔の私はとても完璧主義でしたし、自分は仕事ができると思っていました。(今思えば恥ずかしい。)出産や育児によるブランクを物ともせず、休職を挟まない男と同じくらい出世してやるんだ、と考えていました。その自己中心的な気持ちが先の質問の答えにも表れてしまったんでしょうね。

ちなみにその後まもなく私は改心します笑。当時は単にプライドが高いだけで、社会のことをよく知らないイタイ子だったんだと思います。

でも企業も勘違いしている

しかし多くの女性に望まれている「女性でも活躍できる職場」を勘違いしているのは当時の幼稚な私だけではないと思います。企業内でも「違うそうじゃない」的事例はあります。

以前、職場で若手女性社員を対象にしたセミナーが開かれたことがあります。「女性の働き方を考える」ことを趣旨としていて、育児と仕事を両立している先輩女性社員のプレゼンを聞く場が設けられたのです。

そこに話者として現れたのは同じ部にいるA先輩でした。

A先輩は二児の母です。ドラマで言えば天海祐希篠原涼子が演じるような「仕事がデキる人」で、「鉄の女」の異名で通っていました。

そんなA先輩は「産休や育休は自己研鑽のチャンスだ」と強調しました。そのプレゼンで先輩が話したことを思い出せる範囲で箇条書きにしてみると

  • 出産直前まで在宅で仕事をしていた
  • 出産後も在宅で仕事をしていた
  • 産休育休中は資格勉強をして資格を取得した
  • 復帰後もブランクを感じることなく仕事ができている
  • 仕事に支障が出るから時短勤務はしていない
  • 役職も順調に上がっている

というような感じだったと思います。

当時妊娠もしていなかった私は「へー」と思って聞いていたのですが、実際に出産・育児までしてみてわかりました。A先輩は特殊なケースです。

多くの新米ママにとっては仕事や資格勉強の時間はありません。私は同世代と比べれば仕事意欲や学習意欲は高い方だと思いますし(自分で言うw)、時間を取ろうとしたことはありますが、育児にとられる時間と体力が多すぎて無理でした。

鉄の女タイプの母親は確かにいるんです。育児も仕事も勉強もそつなく両立できる人は確かにいると思います。しかし、出来ない人もいるんです。努力が足りないわけでもなく、育児(子供)が不確定要素すぎるんです。

今となってはあのセミナーを開いた会社担当者は、女性社員にA先輩のようなケースを期待していたのかなと思ってしまいます。鉄の女じゃない"凡人"が仕事復帰をしてきたら「なんでこの人休んでたのに資格の一つも取れていないの?」とか「なんで時短勤務するの?やる気ないの?」とか思われるんでしょうか。

女性がみんながみんな(昔の私みたいに)休職期間を物ともせず出世していきたい訳ではなく、育児の時間も大切にしつつ長く勤めたいと考えている人もいます。

「女性の管理職を増やそう」という流れも似ているかもしれません。「強い女は勝手に出世していけるんだから、それなら凡人が仕事復帰しやすい環境整えてよ…」なんて声はよく聞きます。

(何も女性に限ったことではなく男性でも多様な働き方を求める人はいますよね。)

今となってはそのセミナーで「時短をうまく使って仕事も続けています」という先輩社員の話が聞けたらよかったのにな、と思います。

こういう"企業のプレッシャーを感じるセミナー"は自分の職場だけなのかな?と疑問に思い大学の同期にも聞いてみましたが、どの企業でも「先輩女正社員」として「鉄の女」が紹介されるケースは多かれ少なかれあるみたいですね。

 

…ちなみに私、出産前にこの会社辞めています。このセミナーが引き金になったわけではないんですが、その他に「あ、この会社じゃ家庭と仕事が両立できないな」という出来事があったので転職してしまいました。(機会があればブログに書くかもしれません。)

今なら質問にどう答えるか?

どの会社にも鉄の女はいます。そしてやっぱり周りも「鉄の女さん、すげぇ」ってなります。でも人は人です。社内で鉄の女が持て囃されることは確かにあるかもしれませんが、それとは別に凡人も凡人なりに仕事を続けていく制度が、社会全体的に見てもだんだん整ってきています。

しかし私もまだ仕事復帰できていないので、復帰した後にまた活躍の場が待っているのか正直分かりません笑。今の職場は時短で働く女性がたくさんいるので「大丈夫かな」という明るい気持ちはしていますが。…とにかく保育園が見つからないことにはどうしようもないですけどね。

 

ところで私の場合は、私が育児に慣れたのは息子が生後8か月くらいの時でした。この頃から読書やちょっとした勉強をする時間が少しずつ取れるようになりました。息子が1歳2か月となった今ではブログで文章作成リハビリができるくらいの時間が取れています。かと言ってA先輩レベルには到底及びません。慣れるまでの時間は本当に人それぞれです。