ハイスペ女子( )のよこしまな所感

元社畜・現育休中30歳OVER女子( )の日々の所感。

子供が知らない人から物をもらった

先日、子供を連れて公園で遊んでいたときのこと、幼稚園児くらいの男の子とおじいちゃんが遊んでいるのが目に入りました。

 

Swing

「微笑ましい光景だなぁ」とその時は思っていたのですが、しばらく経った後また公園を見渡してみると、さっきのおじいさんは別の子供達と遊んでいました。

「あれ、さっきの子と同じグループの子供なのかな」などと思っていると、しばらくしておじいさんは私の息子のところにもやってきて、バルーンアートを作って渡してきました。

どうやら誰のおじいちゃんというわけでもなく、善意で子供にバルーンアートやお菓子を配ったり、遊具で遊んだりしているおじいさんのようでした。

私は礼を言ったものの、少し警戒する気持ちが湧いてしまいました。周りにいる保護者は特に外見上は警戒するようなそぶりも見せていなかったので、もしかするとその公園では名物の「子供と遊んでくれるおじいさん」だったのかもしれません。

だとすればこんな警戒してしまうのはおじいさんには大変申し訳ないですが、世の中には甘い態度で子供を騙す変質者がわずかな確率ではあれ存在するので、どうしてもそのような気持ちになってしまったのです。

 

Childhood

埼玉県警察の「子どもに対する声かけ事案」についての調査(平成28年1月〜4月)によると、「甘言・詐言行為」による声かけが一番多いそうです。(その他の形態は「追従行為」「撮影行為」「卑猥行為」「粗暴行為」など)

子どもに対する声かけ事案 - 埼玉県警察

この調査結果を知ると、当たり前のことではあるのですが、子供には「知らない大人を相手にしない」教育をすることが大切だと感じます。

しかし地域には、子供にとっては「知らない大人」であったとしても、実際は善意で子供に声をかけたり目を配ってくれる大人はいます。

 

今回のおじいさんを見て思い出した出来事がありました。

私の住むマンションの同じフロアに小学校1年生くらいの子供がいるのですが、その子供が一人でいる時に(おそらく学校帰り)エレベーターホールで会ったので、私は「こんにちは」と声をかけました。

しかしその子供に無視されてしまいました。「聞こえなかったのかな」とその時は思って特に気にしなかったのですが、その後も何度か挨拶する機会があってもいつも無視されてしまいました。

その時少しショックだったのですが、今思うと、親御さんに「知らない人とは会話をしないように」言われているからだったのかな、と思いました。自分の子供の頃を思い返しても親から「知らない人と会話しないように」と言われていた記憶があります。

善意で声をかけたとしても、たまにフロアで顔をあわせるとしても、私は子供からしたら「知らないオバサン」です。子供の頃なんて人の顔を覚えるの苦手だったりしますし。大人である私も未だに苦手。

たま〜にいる変質者に出くわす確率はたとえ低くても、そこで遭う被害の大きさは計り知れません。「怪しいか怪しくないか」「知らない人なのか知ってる人なのか」の判断力が低い子供にとっては、近所にいるモブキャラとの"損も得もない挨拶"を切り捨てでても、他人と話をしないことには意義があります。

 

Hello -

 

自分の子供はまだ1歳ですが、将来どのように教育すべきなのかなぁ、と少し考えてしまいました。

「挨拶は返そう」と言いたいところですが、不審者に挨拶された時に返してしまっては困ります。

 

セコムのサイトに子どもの防犯対策に関するまとたページがありました。

www.secom.co.jp

知らない人の具体例として

・見たことがない人
・名前を知らない人
・住んでいるところを知らない人
・お父さんお母さんが知らない人

などが挙げられています。さらに

お子さんに話をするときには、「いつもあいさつする人でも、名前を知らなかったり、お父さん、お母さんが知らない人は"知らない人"ね。近所の人とあいさつをすることはとてもよいことよ。だけど、ついて行ったり、物をもらって食べたりしては絶対にいけません」と、さらに具体的な説明をしてあげると理解しやすいでしょう。

とまとめられています。

やはりとにかく子供と話すことが必要ですよね。

子供が帰ってきたら学校のことや友達のこと、そして通学路であったことなどをしっかりと聞いて、親子の約束をカスタマイズしていくのが重要なのかもしれません。

ベースとしては「知らない人と話してはいけません」があり、「知らない人」の定義をしっかりしてあげたりだとか、お隣のオバサンの挨拶を無視してしまったようなら「隣のオバサンの挨拶はOK」と言ってあげたりだとか。

 

自分の息子が喋るようになるのなんてまだまだ先ですけど、そんな将来のことも考えてしまう出来事でした。